オーエスジー株式会社

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予測できない難しさこそ、ドリル設計の一番の面白さ。

[製品設計][白井 康宏 デザインセンター 穴加工グループ ドリル設計チーム 2012年入社]

世の中にないドリルを作る

 当社の強さの一つに、あらゆるメーカーさんのニーズに対応する「標準品」の多彩なラインナップがあります。しかし標準品で対応できないニーズがある場合は、個々の要求に応じた「特殊品」を設計します。この特殊品のドリル設計が私の仕事です。
 といっても、ゼロから設計することはまずありません。当社の切削試験室には、これまで技術者が行った試験結果を網羅したデータベースがありますから、それらを参照しながら標準品を改良し、工場の技術者と検討しながら世の中にないドリルを作ります。
 また、OSGのドリルを使っていただいているお客さまの現場で不具合があった場合、原因の究明と対策を行うのも私の重要な仕事。
 ドリルをはじめとする工具の設計で最も難しいのは、目に見えないわずかな寸法や角度の違いが、性能に大きく影響するということ。また加工する金属の種類もさまざまですから、どれだけシミュレーションしても性能を正確に予測することは難しいのです。でも、その難しさこそ、この仕事の一番の面白さです。

製品設計イメージ

ドリルの難しさを実感した日

 ある土曜日、フランスのお客さまから、当社の特殊品のドリルが折れるという連絡がありました。すぐに工場へ行き、納入したものと同じドリルを調べました。しかし原因を特定できません。そこで工場の技術者も交えて全体の構造を再検討したところ、ドリル先端の「チップルーム」と呼ばれる部分の面積がわずかに狭いことを発見。もちろん目で見ても分かりませんが、そのせいで切削後の切りくずがうまく排出されず、折れた可能性が考えられました。しかしチップルームを単純に広げると全体の形状のバランスが崩れ、さらに性能が落ちかねません。休日の工場内で技術者が集まって検討と試作試験を繰り返し、折れないギリギリまでチップルームを広げたドリルを作ることに成功しました。すぐにフランスの営業に伝え、お客さまの工場で同じ条件で削ってもらうことで解決しました。まさにドリルの奥深さを実感した一日でした。
 今後はもっとドリルを勉強し、将来、「ドリルなら白井に聞け」と周囲から言ってもらえる技術者になりたいと思います。

[お気に入りの工具]WDO-SUS
お気に入りの工具
WDO-SUS
以前、このドリルのロングタイプ(切削部が軸径の5倍以上のもの)の設計を依頼され、引き受けて図面を作ってから、工場の技術者に「この形状の加工は難しい」と指摘されました。そこで社内の多くの技術者に聞きまくり、加工条件を工夫することでなんとか製造できました。このドリルを見るたび、その思い出がよみがえります。

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